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2005年07月13日

バックナンバー (Vol.11)

2005/05/10 Vol.11 技術士 鈴木裕
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目次
1.ものづくりのヒント
2.マーケティングのヒント
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こんにちは、
技術士の鈴木裕です。

連休はどうでしたか?
カレンダーどおり、と言う会社も多いのでしょうね。
私は、5月から7月が一番調子の出るときなので休んでいられません。
お客様が休んでいるうちに、自分の仕事をこなしていました。

それでは、今回も、「儲けを生む、ものづくりとマーケティングのメールニュース」、お届けします。

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1.ものづくりのヒント

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□ 特許
特許ビジネスが流行りである。

「特許を流通させてお金を儲けましょう」と言うものだが、実際儲かっているのは、そう言っているコンサルタント自身なのである。
取引が活性化すれば「知的財産の市場価格」が形成される、など机上の空論だし、「売れる特許かどうかは3秒でわかる」などと言う経営コンサルタントがいたらペテン師だ。100件以上の特許を書いた私でさえわからないのだから。

そもそも、特許とは何か、と言うと、「ライバルに真似されないようにする」難しい言葉で言えば、「排他的独占権」なのだ。
つまり、あなたの扱っている商品に圧倒的な強みをつける、と言うのが、特許の価値なのである。初めから売ろうなんて特許は考えられない。「取引が活性化すれば、」と言う前提は成り立たないのである。

例えば、私の書いた、カーナビゲーションの特許は、今売られているほとんどのカーナビが採用しているが、これは、私のいた会社がこの特許を権利化しなかったからだ。権利化していたら、ライバルは他の手を考えていただろう。
(この特許のpdfファイルが、私のブログ http://blog.suzukiyutaka.com/ のどこかに置いてあります。)

要するに、特許と言うのは、USP:unique sales proposition のためのものなのである。

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2.マーケティングのヒント

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□ 標的市場(2)
前回は、標的市場の見つけかた、と言う話だった。
では、標的市場を見つけて、どうするのだろう?

→ □ その標的に向けた商品を開発する?
→ □ その標的にセールスをかける?

ブーッ。どちらも外れです。
商品は売ってみなければ誰が買うのかわかりません。

では、どうするのか、と言うと、顧客の選別に使う。
例えば、商品のランクが3ランクあるとしよう。
Aは単価10万円の高級品
Bは5万円の普及品
Cは9800円の廉価品

この中で、あなたのお店ではAとBだけを扱っているとする。
Cのお客さんが来たらどうするか?

→ □ 5万円の品を売り込む?
→ □ ウチでは扱っていません、とお帰りいただく?

答えは次回に。

投稿者 suzuki : 2005年07月13日 16:43

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