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2005年08月31日

バックナンバー(Vol.21)

2005/08/23 Vol.21 技術士 鈴木裕
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儲けを生む、ものづくりとマーケティングのメールニュース
 〜あなたの会社がもっと儲かるためのヒントをお届け〜
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目次
1.お知らせ
2.今週のヒント
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こんにちは、
技術士の鈴木裕です。

この週末は六甲山縦走路を歩いてきました。
六甲縦走路は、西の須磨浦公園から東の宝塚まで、六甲山系の尾根伝いの距離60km、総高低差3000mに及ぶルートです。最初の方は途中何度か町に下ります。ここで水を補給することもできますし、リタイヤすることもできます。

今回は、自宅のある、神戸市須磨区から縦走路の途中に合流、須磨アルプスから布引貯水池まで歩いて新神戸に下りる22kmを歩きました。
山に入ってすぐに靴が合わないことがわかり、最初の山で脚をくじきそうになりました。かばいながら歩いていたおかげで、脚が攣ってしまい、今年はやめようかと何度も思いました。更に、途中の自動販売機で水を買っておくのを忘れて、10kmほどはほとんど水のない状態で歩くことになってしまいました。新神戸に下りる手前にある、大竜寺にたどり着いたときにはほんとに生き返りました。

縦走路は何度か歩いていますが、とにかく、過去最悪の事態でした。それでも、後ろには戻りませんでした。前に歩き続ければ、いつか道は開ける、と言うことをあらためて知った旅でした。

それでは、今週の儲けを生む、ものづくりとマーケティングのメールニュースお送りします。

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1.お知らせ
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□ 今週は、特にお知らせはありません。

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2.今週のヒント
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□ 業績は掛け算で決まる

ランチェスターの法則というのがある。
戦闘における、兵力と、攻撃力の関係である。
弱者は第一法則にしたがって接近戦で戦うのがよいとされる。
実際、圧倒的な兵力を誇るアメリカ軍がベトナムから撤退を余儀なくされたのも、イラクで苦戦しているのも、ゲリラ戦(第一法則)で反撃されるからです。

ランチェスター経営の竹田陽一氏は、これをビジネスの世界に応用し、中小企業向けの戦略コンサルティングを行っている。
(ランチェスターの法則について、詳しくは、小さな会社社長のルール、竹田陽一(著)
http://tinyurl.com/cem9h
などをご覧下さい。)

しかし、ここに重大な見落としがある。
「武器性能が同じならば」と言う前提があることだ。

1942年3月、日本海軍機動部隊はスエズ運河を制圧すべく、インド洋へ向かった。護衛の任務についたのは、日本が世界に誇るゼロ戦。この時の英空軍のドッグファイトの結果は、損害ゼロ戦1機に対し、英空軍スピットファイアー、ハリケーンが19機。ゼロ戦の圧倒的な勝利だった。数は英空軍機42に対しゼロ戦36機と不利だったにもかかわらず、である。
日本の敗因 小室直樹(著)
http://tinyurl.com/b593e
より)

ランチェスターの第一法則に従えば、損害は同程度かゼロ戦に不利。
なぜこの結果になったのかと言えば、ゼロ戦の方が圧倒的に高性能だったから。

ランチェスターの第一法則をビジネスに応用すると、
売り上げ=営業マンの数×(商品力×マーケティング力)
結果は掛け算。マーケティング力だけではだめだし、商品力だけでもだめ。

竹田陽一氏によれば、弱者の戦略とは、接近戦に適した商品とマーケティングツール(武器)を選ぶことだ。
しかし、その中でも性能はそのまま戦果(売り上げ)に現れる。間違った商品、間違ったマーケティングツールでは、業績は上がらない。

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(c)鈴木裕&SRD Inc. All rights reserved.
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□ ご意見、ご感想をお待ちしています。
技術士(機械部門・総合技術監理部門) 鈴木 裕
http://blog.suzukiyutaka.com/
有限会社SRD代表取締役/近畿大学非常勤講師

投稿者 suzuki : 2005年08月31日 11:50

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